ポイント(8):プチョンプレゼンテーションって何?
「タチマワ・リー ~悪人よ、地獄行き急行列車に乗れ!」2008年/リュ・スンワン監督
「悪人よ、地獄行き急行列車に乗れ!」1976年/パク・ノシク監督
なぜ?この2作品なのか?
昨年の7月、プチョン国際ファンタスティック映画祭でレトロスペクティブ上映され、話題となった1本が1976年の「悪人よ! 地獄行き列車に乗れ(原題)」。この作品は、DVD化もされておらず、韓国内でもフィルムセンターに収蔵されており、なかなか見ることのできない1本。監督は、韓国映画史においても初のアクション俳優と呼ばれ、様々なキャラクターの原型を生み出したほか、監督としても活躍したパク・ノシク。斬新なアクションとその演出がそのあとの韓国若手監督たちにも影響を与えたカルト的な作品。
そしてそんな韓国アクション映画が大量生産された60年代~70年代に敬意を表しオマージュとパロディで愛情たっぷりに新鋭監督リュ・スンワンが描いた痛快アクションコメディ大作が、昨年プチョン映画祭後の8月に公開された「タチマワ・リー~悪人よ 地獄行急行列車に乗れ~」。副題にそのまま旧作のタイトルがついているので2本立てで上映するには、まぎらわしいですが、監督の愛情と敬意がそのままついていると思ってくださいね。
リュ・スンワン監督は、06年のゆうばりファンタにも『クライング・フィスト』で参加しており、韓国映画界の若手実力派アクション監督としてすでにキャリアも人気も得ていますね。この『タチマワ・リー』は自主映画ですでに2年前くらいにパイロット版を制作しており、本作は同じキャストによる長編作品となっています。
今回のPifanプレゼンテーションが、2作品を同時に見られる唯一のチャンス。
2作品とも国内配給はビデオ化もまったく決まっていない状態なので、ゆうばりが最初で最後のジャパンプレミアになるかもしれません。もともとの『悪人よ、~』のスパイという設定を生かしていますが、コメディ要素が強い『タチマワ・リー』はさしづめ韓国版『オースティン・パワーズ』といった印象が強い娯楽作。
日本映画界にたとえるなら、石井輝男に影響を受けて、ついつい石井輝男みたいなことをしたがる本田隆一や山口雄大を思い浮かべていただけると、もしかしたら関係性は近いのかもしれない。
現在、翻訳作業に苦戦中!。今回の上映を逃してしまうと、いつみることができるのかわかりませんよ。
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