集中連載“ゆうばりファンタの達人・DJカナイのここがみどころ!!vol.2”【オフシアター編】
*2004年にゆうばりファンタ初参戦以降、財政破綻~応援映画祭~復活元年と、ここ数年の激動のゆうばりファンタをハードコアに見守ってきた札幌の映画ファン・DJカナイ氏がお贈りする、ゆうばりファンタ2009のとっておきの楽しみ方のツボを伝授いたします。
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■2009年ゆうばりオフシアター作品の紹介
映画祭の華はなんといってもコンペではないでしょうか。
これがあるのと無いのでは映画祭の意義が大きく違ってくるように思います。
オフシアター作品の楽しみは色々あると思いますが、これから人気監督になるだろう監督をいち早く見つけられるというのもその一つです。過去にもゆうばり映画祭は多数の監督を輩出してきました。
今年も新作を引っ提げて新進気鋭の監督10名が来夕します。
日本からは8本選出。ファンタらしい作品が揃いました。
『ロックアウト』(監督:高橋康進)は子供が間違えてリストラ男の車に乗ってしまうことで始まるロードムービー。
『青春墓場~問答無用~』(監督:奥田庸介)は昨年に続き連続入選した奥田監督によるバイオレンス作品。容赦ない残酷表現も見どころ。スタッフクレジットに「残酷効果」があるあたりに、ゆうばり映画祭へのリスペクトが伺えます。(残酷効果という表現はゆうばり常連監督の西村善廣が生み出した)
『SR サイタマノラッパー』(監督:入江悠)は片田舎の街でラッパーを目指すボンクラ男達の青春物語。劇中に登場するラップのリリックも秀逸。不器用にラップで思いを語るシーンにはグッときます。ライムスター宇多丸さんの評価を聞いてみたい新感覚ムービー!
『不協和音』(監督:田中健詞)はホラーをベースにした実験作です。賛否ありそうですが要注目。
『大拳銃』(監督:大畑創)はこれが監督第1作だとか。全然そんな風には見えない完成度。拳銃の描写も見事です。自主映画の女王こと宮川ひろみさんも出演されています。(宮川さんもゆうばりに来るという噂・・・)
『マジ!?』(監督:高柳元気)はゆうばりに2回目の登場となる高柳監督のやるせない青春映画。
『やまないカーテンコール』(監督:有馬顕)は昨年ゆうばりで上映された『裸over8』に続く新企画『女子女子 over8』の一遍。ゆうばり映画祭では、ディレクターズカット版を上映。常連ゲストの中原翔子さんやデモ田中さんが出演しております。ナカショーさんのすっぴんはかなり必見かも。
『サムライアベンジャー/復讐剣 盲狼』(監督:光武蔵人)はタランティーノをイメージさせるような、妄想世界で監督自らが主演する俺様映画。ビキニ美女に座頭市にマカロニウエスタンにと好きなモノ全部ブチこんだる!というヤリ過ぎ感とバイオレンス描写が痛快です。
韓国からは2作品がノミネート。
『ミスター・ベンディング・マシーン(原題)』(監督:オ・ジヌク)は自動販売機に住むオジサンと少女の不思議な物語。
『夜のゲーム(原題)』(監督:チェ・ウィアン)は聾唖の娘とその父の生活を書いた小説が原作の長編。美しい映像に目を奪われました。
■注目の審査員たち
楽しみ方の一つには、全作品を鑑賞してどの作品がグランプリを受賞するのか予想すること。グランプリを選ぶのは今年は5人の審査員が招聘されています。映画的な完成度はもちろんですが、審査員の好みや映画に対する考え方が、グランプリ選出に色濃く反映されます。
哀川翔さんが審査委員長の時(04年)は、自分の推薦作がグランプリにならなかったので、哀川賞を特別に設けてしまったり、昨年は大女優が超過激作品を審査拒否したとの噂・・・。審査員の存在もコンペの重要な要素の一つです。
今年の審査委員長は現在『禅ZEN』が公開中の高橋伴明監督。女優の高橋惠子さんのダンナさんでもあります。(奥さんも共にゆうばりに来てくれるようですね!)
審査委員には昨年の楳図かずお原作『おろち』が記憶に新しいJホラーの大家、鶴田法男監督。
韓国からは、「韓国の大場しょう太?」こと、富川ファンタスティック映画祭プログラマーのクォン・ヨンミンさん。
香港から、ウォン・カーウァイ作品のスチルを担当している、フォトグラファーのウィン・シャさん。
最後に日本の女優、話題作『愛のむきだし』にご出演の渡辺真起子さんを加え、計5名で審査を務めます。
監督、女優、評論家、芸術家と多彩な顔ぶれですね。
■上映会場について
コンペは市民会館内にある40名収容の小さな劇場「シネサロン」で上映されることが多く、立ち見なども出る状況でしたが、今年はそれに加え、市民会館3階の新設会場でも上映されます。
市民会館3階会場は150名収容出来るとのことで、ぐっと見やすくなると思います。
さらに、グランプリ作品は受賞後と最終日に2回再上映が行われます。全作品は見れなくても、グランプリだけは押さえてきたいという方はこの上映がチャンスです。
また、昨年グランプリを獲得した井上都紀監督が賞金で制作した新作『不惑のアダージョ』に加え『大地を叩く女』(昨年のグランプリ作品)『Mademoiselle Audrey』の特別上映もあります。
今年はいったい、どの作品がグランプリに選ばれるのでしょうか。
是非、オフシアター・コンペにご注目下さい。
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